2016年08月28日

ローマ人の物語(9)より

敵地で闘う総司令官にとって最も直接的な課題は、戦闘指揮とほとんど同じ比重をもつ重要さで、兵糧確保がある。戦争は、死ぬためにやるのではなく、生きるためにやるのである。戦争が死ぬためにやるものに変わりはじめると、醒めた理性も居場所を失ってくるから、全てが狂ってくる。生きるためにやるものだと思っている間は、組織の健全性も維持される。その最もはっきりした形が、一兵卒にもわかるようにはっきりした形が、兵糧の確保だった。カエサルはその重要性を生涯忘れない。




Posted by まほろば at 00:13│Comments(0)
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ローマ人の物語(9)より
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